別れさせ屋という存在は知っていても、「どんな仕事をしているか?」という部分まで理解している人は多くありません。
アングラな仕事だったり、反社会的組織がしている仕事というようなイメージを持つ人も多いです。
しかし、決してそのようなことはなく、別れさせ屋は真っ当な社会人が行う仕事になります。
この記事では、別れさせ屋の仕事内容を知りたい人に向けて、「別れさせ屋とはどういう仕事なのか?」という部分を解説していきたいと思います。
こちらをチェックして、別れさせ屋の仕事を理解してみてください。
別れさせ屋の基本的な仕事の流れを紹介
別れさせ屋の仕事内容を知ってもらうために、まずは仕事の流れについて解説していきます。
別れさせ屋は依頼によって仕事の流れが大きく変わるものです。必ずしも以下の通りになるわけではないということを理解するようにしてください。
無料相談の対応を行う
いきなりお客さんから依頼が来るわけではなく、まず無料相談の申し込みが来ることが多いです。ほとんどの別れさせ屋で、この無料相談サービスを用意しており、最初はこの無料相談でお客さんとコンタクトを取ります。
無料相談では、依頼内容や今後の希望、場合によっては見積もりなどを提示することもあります。今後の流れを説明して納得してもらってから、契約をするという流れになることが多いです。
しかし、中には強引な勧誘などを行うような業者もあり、しつこく契約を迫ってくるところもあります。このようなところはそこまで多くありませんが、一定数存在するので注意するようにしましょう。
実際にターゲットの調査を行う
契約が完了したら、まずは調査から入ります。依頼者からターゲットについての聞き取りを行い、「ターゲットはどんな人物なのか?」という部分を知る必要があります。このときに、数多くの情報を別れさせ屋に提供できれば、依頼が成功する確率が高くなるので、できるだけ多くの情報を提供するようにしてください。
依頼者からの情報の聞き取りだけではなく、実際にターゲットの尾行や張り込みを行って、行きつけのお店を調べたり、行動範囲をチェックしたりすることもあります。
工作活動を開始
ターゲットの調査を行った後は、実際に工作活動を始めます。そのターゲットに適したシナリオを組み、そのシナリオに適した人材を当てはめていくように工作活動がスタートします。
工作活動で多いのがハニートラップを使ったものです。「好きな人(男)と交際相手を別れさせて自分が恋人になりたい」という依頼の場合、男性側にハニートラップを仕向けて恋愛関係にさせます。それを交際相手にリークすることで、破局に繋げることができるでしょう。
他にも、同性の工作員が友人になって別れを心理誘導させるなど、さまざまな方法で工作活動が行われます。
場合によっては出会い工作も行う
別れさせ屋の中には、別れさせ工作だけではなく、その後の出会い工作などを行っているようなところもあります。
先ほど紹介した「好きな人(男)と交際相手を別れさせて自分が恋人になりたい」という依頼の場合、別れさせるだけでは目的を達成できたわけではありません。その後に依頼者が付き合えないと、別れさせたのが無駄になってしまいます。
「依頼者がどうやってターゲットと付き合えるか?」という部分を考えた工作活動も行っています。全てがこの業務を行っているわけではありませんが、多くの別れさせ屋が対応している業務です。
依頼者のアフターケアも忘れない
別れさせ屋の中には、別れさせるだけで終わりではなく、その後のアフターケアまで行っているところもあります。上記で紹介した、別れさせた後に依頼者とターゲットを付き合わせるというのもアフターサービスの一つです。
また、「夫と離婚したいがさせてくれない」という依頼では、離婚を成功させられたのなら、その後のための弁護士などの紹介を行っている別れさせ屋もあります。
いい別れさせ屋になればなるほど、手厚いアフターケアを用意してくれています。「別れさせた後のことも相談したい」という人は、手厚いアフターケアを用意している業者を選ぶようにしましょう。
別れさせ屋の仕事は大変なの?
別れさせ屋は普通の仕事とは大きく違うものです。特殊な仕事だといえるでしょう。特殊だからこそ、人を選ぶ仕事でもあります。
合う人と合わない人がいて、この仕事が合う人にとっては大変さを感じずに業務に取り組めます。逆に、この仕事が合わない人は、ストレスを感じながら業務を行うことになるでしょう。
また、工作活動を行うときはターゲットにバレないように気をつけなければなりません。そのため、神経をすり減らすようなこともあります。この部分を負担に感じてしまう人も多いです。
やりがいを感じられる仕事
別れさせ屋の仕事は、他の仕事では味わえないようなやりがいを感じられます。別れさせることに成功できたときは、依頼者から大変感謝されるでしょう。
何度も何度も「ありがとう」と依頼者に感謝されることで、その依頼にかかった苦労などが吹き飛ぶこともあります。これは普通の仕事では、絶対に味わえないものです。
「やりがいがある仕事をしたい」「人のためになる仕事をしたい」という人は、別れさせ屋が向いているといえます。
どんな人が別れさせ屋で働いているの?
では、別れさせ屋にはどのような人が働いているのでしょうか。別れさせ屋が受ける依頼には、さまざまな人が関わっています。
ここでは、「別れさせ屋ではどんな人が働いているのか?」という部分を紹介していきます。
探偵
別れさせ屋を行っている業者の中には、探偵も同時に行っているところもあります。別れさせ屋が行う業務と、探偵が行う業務は似ていることもあり、兼業しているところは多いです。
尾行や張り込みは探偵の得意業務だといえるものです。また、聞き込みなども自然に行ってくれるので、依頼者からすると信頼できる存在だといえます。
元刑事
捜査のプロである刑事。別れさせ屋には、元刑事が在籍しているところがあります。捜査のプロだからこそ、ターゲットの調査の部分で大変心強い存在になります。
定年退職した人だけではなく、現役世代の元刑事もいたりするくらいです。
やはり元刑事となると、依頼者からの信頼も厚くなります。まさに看板になる存在だといえるでしょう。
元刑事が在籍しているという部分を売りにして、広告などを出す別れさせ屋も多いです。そのため、元刑事は特別な待遇を受けたり、他の従業員よりも多くの報酬を受け取ったりしています。
劇団員
別れさせ屋には劇団員も在籍していることがあります。
別れさせ工作で大事になるのが演技力です。どれだけ自然な演技をして、「ターゲットとやり取りができるか?」という部分が大変重要になります。演技力のある劇団員は、別れさせ屋で重宝される存在です。
ターゲットにハニートラップを仕掛けるときは、不自然な近づき方をしてしまっては相手に怪しまれてしまいます。演技のプロともいえる劇団員なら、不審がられずに相手に近づくことができるでしょう。
別れさせ屋で働く劇団員は、空いた時間を使って副業として工作員を行っています。演技の経験もできてお金ももらえて一石二鳥だと考える人も多いようです。
水商売の従業員
ターゲットにハニートラップを仕向けて別れさせるときに必要になるのが、ルックスのいい工作員です。このような工作活動をするときは、ルックスがいい人を集める必要があります。
そのため、水商売などをしている若い女性も別れさせ屋で働いていることが多いです。また、男性のイケメンホストなどが活躍することもあります。
工作活動の内容で多いハニートラップ。このハニートラップを仕掛けるために、水商売をしている容姿が整った男女は重要な存在になります。
別れさせ屋は大変だけどやりがいのある仕事
この記事では別れさせ屋の仕事内容などを紹介していきました。先ほども紹介した通り、この仕事は人を選ぶ仕事でもあります。
中には、大変な業務もあります。浮気や不倫、憎しみや嫉妬など人の黒い部分を見ることもあり、目を背けたくなるようなこともあるでしょう。
しかし、やりがいを感じられるのは間違いありません。依頼が成功して、依頼者から「ありがとう」という声をかけられたとき、「この仕事をしていてよかった」と感じることもあります。
「大変でもやりがいのある仕事をしたい」という人は、是非別れさせ屋の面接を受けてみてください。